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「デザインや素材はどう選べばいい?費用はどれくらいかかる?」
商品を売る上で、パッケージは「商品の顔」であり、第一印象や購買率を左右する最重要要素です。
しかし、初めてパッケージを作成・制作する際、手順や素材選びの基準を知らないと、「思っていた仕上がりと違う」「コストが大幅にオーバーした」といった失敗に直面することがあります。
本記事では、オリジナルパッケージの作り方の全体的な流れから、費用相場、中身を「見せる・見せない」の素材選定のポイント、よくある失敗を防ぐ注意点まで、専門的な知見を分かりやすく解説します。
1. オリジナルパッケージを作る6つの手順(流れ)
オリジナルパッケージの製作は、以下の6つのステップで進められます。
工程の流れを事前に把握しておくことで、スムーズなスケジュール管理が可能になります。
【Step 1】コンセプト・用途の設定
↓
【Step 2】形状・素材の選定(見せる/見せない)(保存方法)
↓
【Step 3】デザイン制作(自作 or 外注)
↓
【Step 4】試作(ダミーサンプル)の作成と検証
↓
【Step 5】印刷・貼り合せ・製袋
↓
【Step 6】検品・納品
Step 1:コンセプト・ターゲットの設定
まず「何を」「誰に」「どのような場所で」売るのかを定義します。
- ターゲット層:20代女性、ファミリー層、シニア層など
- 販売チャネル:ECサイト、実店舗(棚陳列)、ギフト・お土産用など
- 商品の強み:無添加・オーガニック、高級感、手軽さなど
Step 2:形状・素材の選定
商品の特性(液体、粉末、固形、油分、光や酸素による劣化のしやすさ)に合わせて、袋や箱の形状・素材を決定します。
Step 3:デザインデータの制作
コンセプトに沿って、ロゴ、キャッチコピー、カラー、イラストなどを配置します。
後述する「入稿用フォーマット(展開図やイラストレーターデータ)」で作成する必要があります。
Step 4:試作(ダミーサンプル)の作成と充填テスト
実際の素材に印刷・加工したサンプルを試作します。実際に商品(中身)を詰め、サイズ感・見栄え・開けやすさ・強度を必ず確認します。
Step 5:実機印刷・製造
サンプルで問題がなければ、本番の製造ライン(印刷・ラミネート・裁断・製袋/製函)に回します。
Step 6:検品・納品
完成したパッケージの印刷ブレや形状の不具合を検品し、指定場所に納品されます。
2. 【素材選び】中身を「見せる」VS「見せない」どちらを選ぶべき?
オリジナルパッケージの素材選びで最も大きな分岐点となるのが、「中身を直感的に見せるか(透明・透明蒸着)」、「遮光・高級感を優先して見せないか(アルミ蒸着・不透明)」です。
| 比較項目 | 中身を「見せる」パッケージ | 中身を「見せない」パッケージ |
| 主な素材・仕様 | OPP、透明蒸着フィルム、クラフト窓付き袋 | アルミ蒸着、クラフト(不透明)、アルミ箔 |
| 最大のメリット | 安心感・視覚的魅力をダイレクトに訴求できる | **高いバリア性(遮光・防湿)**とデザインの自由度 |
| デメリット | 直射日光や蛍光灯による光劣化に注意が必要 | 中身が見えないためコピーや写真で説明が必要 |
| 向いている商品 | 焼き菓子、ドライフルーツ、冷凍食品、ハンドメイド雑貨 | コーヒー豆、茶葉、サプリメント、スパイス、高級ギフト |
💡【プロの現場から】中身が見えない袋から「見せる袋」へ変更して成功した実例
実際に弊社がご相談を受けた、広島の有名イカ天(イカの姿フライ・おつまみ)メーカー様の事例をご紹介します。
変更前の課題
元々は品質保持(酸素や湿気の遮断)を重視し、アルミ蒸着袋を使用されていました。デザイン性・バリア性は完璧だったものの、「袋の外から美味しそうなイカ天の姿が全く見えない」という課題がありました。
改善策と素材の選定
「中身のお菓子を直接見せて安心感と購買意欲を高めたい」というご要望を受け、バリア性能を保ったまま中身を見せる「透明蒸着袋(一部・裏面透明仕様)」へのリニューアルをご提案・導入いたしました。
結果とポイント
- 高いバリア性能を維持:油分の酸化や湿気から商品を守るバリア性能はアルミ蒸着とほぼ同等レベルをキープし、賞味期限や品質を落とさずに移行できました。
- 視覚的な購買意欲の向上:パッケージから中身が見えることで、手に取った消費者に安心感と美味しさをダイレクトに伝えられるようになりました。
「見せる」「見せない」の選択は、見た目だけでなく「商品のバリア性能(アルミ蒸着 vs 透明蒸着)」とセットで考えることが成功のポイントです。
3. オリジナルパッケージ制作の費用相場
パッケージ作成にかかる費用は、「初期費用(デザイン代・版代)」と「単価(印刷・資材代)」の大きく2つに分かれます。
① デザイン外注費用の相場
- クラウドソーシング(個人):1万〜5万円(費用を抑えたい方向け)
- 中小デザイン事務所・制作会社:10万〜30万円(品質と提案力のバランスが良い)
- ブランディング専門・大手プロダクション:30万〜100万円以上(コンセプト設計からトータル提案)
② 製造・印刷費用の相場(ロット数による影響)
パッケージは基本的に「作成する数量(ロット数)が多くなるほど、1個あたりの単価が安くなる」仕組みです。
- 小ロット(1,000枚〜10,000枚):単価は高め(デジタル印刷などを活用)
- 大ロット(10,000枚〜):単価を数十円レベルまで抑えられる(グラビア印刷・オフセット印刷など)
※袋サイズにより、仕上がり数量は異なります。
4. 初心者が失敗しないための3つの注意点
① 印刷とディスプレイ(モニター)の色味の違い(RGBとCMYK)
パソコン画面(RGB)で見ている色と、実際の素材に印刷した色(CMYK)は必ず発色が異なります。
クラフト紙や透明フィルムに印刷する場合、背景素材の色が透けて見えるため、必ず本番に近い素材での「色校正(試作チェック)」を行いましょう。
② 法的表記・表示スペースの確保
食品パッケージの場合、品名・原材料名・賞味期限・内容量・保存方法・アレルゲン表示などの食品表示法に基づく記載スペースをあらかじめ確保した上でデザインを配置する必要があります。
※袋に大きさにより、文字のポイント数も決まりがあります。
③ 実際の流通・保管環境の考慮
「陳列時に自立するか(スタンドパウチなど)」「配送時の衝撃に耐えられるか」「フック穴が必要か」など、売場での見せ方や物流の耐久性を考慮した仕様選びが必要です。
まとめ:商品の魅力を引き立てるオリジナルパッケージを作ろう
オリジナルパッケージ作成で成功するための鍵は、「商品の魅力を伝えるデザイン・素材選び」と「しっかりとした試作テスト」にあります。
- コンセプトを明確にし、6つのステップに沿って進める
- 中身を見せるか・見せないかを商品特性(アルミ蒸着・透明蒸着などのバリア性)から判断する
- 小ロット試作でサイズ・色味・使い勝手を事前に確認する
自社商品の強みを最大限に引き出すパッケージで、競合商品との差別化を目指しましょう。
包装資材の選定やデザインデータの作り方に不安がある場合は、まずは実績豊富なパッケージ印刷メーカーへ相談してみるのがおすすめです。
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